むしろラブソング”以外”を聴いて欲しい ラブソングじゃない曲8選【RADWIMPS】




ラブソングが苦手な人にこそ。

RADWIMPSの魅力の一つとしてあるのが、「ラブソング」。今回は彼らの曲の中からあえて、「ラブソングでない良曲」をピックアップ。

もし「ラブソングが原因で」毛嫌いしている人がいれば、ここで解消されることを願います。

補足
「この曲の〜この歌詞が〜」などと書いていますが、その解釈は個人のものです。歌詞の解釈は読者に委ねます。歌詞の解釈は人それぞれがベストだと思います。

愛を歌わない曲達

シュプレヒコール

「当たり前を当たり前と思わず、周囲に同調せずに自分が思うことは何か」。

情報過多な世の中で、ごちゃごちゃたくさん意見の波がありますが、「自分自身が思う事」がぶれないようにしておきたいところ。

ちなみに「シュプレヒコール」とは、集団で声を合わせて同じフレーズを唱和することを指します。集団デモを指す言葉。

記号として

イントロの計算高い噛み合い方がとても面白い。リズムは一貫してどっどっどっど。

「受動的な人生で生きると、個性が死ぬぞ。埋もれちまうぞ」といったメッセージ。

ひとっこひっとり殺さずに 誰とも肩ぶつからずに 
いじめずいじめられずに 車にはねられぬように 
病、火事、事故、地震 紙一重でかわしながら 
騙されぬほどに優しく 嫌味にならぬほどに賢く 
生きなさいとさ はい、そうかい
記号として 曲中より

「はい、そうかい」という言葉が悲壮感を強めていて良い。

DARMA GRAND PRIX

だるまぐらんぷり。リズムが面白い曲。「縮こまって何もしてない・出来ない人」に対する意見のような歌詞が良い。

ギターのカッティングがめちゃくちゃ格好いいので要注目。

さぁ 今日はどちらでいこう 全部世界のせいにして 
被害者ヘブンで管巻くか 加害者思想で謝罪大会

誰が何をどうしたって どんなんなってんでどうなろうが
んでどれだけ気になるような その素振りを振りまいても 
あなたがする全ては そのあなたのその欲望の 
そのどれかを満たすためだけにあるなんてさ 
DARMA GRAND PRIX 曲中より

こうしてみると指示語多いな。聴くと違和感ないくらい上手いこと音に乗っています。

余談ですが、漫画「BLEACH」作者がTwitterで昔こんな事を言っていました。

才能も無く、努力もせず、そのくせ与えられるものに不平を言って、努力する人間の足しか引っ張れないような奴は、目を瞑ってどっか隅っこに挟まって、口だけ開いて雨と埃だけ食って辛うじて生きてろ。 
久保帯人(BLEACH作者)のTwitterより

これに(少し)通じるものを「DARMA GRAND PRIX」から感じていました。
ちなみに久保帯人はこのツイートで、中々炎上しました。 

ハイパーベンチレーション

 ザ・RADWIMPSといった曲。イントロから文句なしに格好いい。歌詞のメッセージ性は強くないですが、リズムと語感が本当に心地よい。

携帯電話のシングルから、この曲が流れた時に「買ってよかった」と思いました。
ハイパーベンチレーションは過呼吸という意味で、イントロとアウトロでもそれを表現していますね。

実況中継

神視点と仏様視点から(天の上)から人間を見るという、テーマこそ重かれコミカルな曲。

いよいよ始まりました 引っ張りました おまたせ致しました
騙し騙しで 改めまして 自己紹介からはじめさせていただきます 
まず解説です お迎えするのはそう神様です 
御年、今年2011歳 一切合切のこの世界を作り上げた大先輩
してやったり顔の万々歳 ご苦労様です ご馳走様です 実況は私仏様です
実況中継より

演出や演奏を含め、これはライブで出来ないだろう曲だと思ってたんですが、普通に再現してて笑いました。

億万笑者

3月のライオンの映像でつくられたMAD(後で差し替えます)

伴奏が全体的になかなか複雑で、イントロなどが半拍ずつずれたりしてます。それが独特のリズムを産んでいてかっこいい。歌詞は少年心をくすぐる歌詞。

明日に希望を持った者だけに 絶望があるんだ
何かを信じた者だけに 裏切りはあるんだ 
勇者だけに与えられた 名誉の負傷とでも言うのか
それにしてはずいぶんと 割に合わないな

堪らない。

この曲はアルバムでは後半なのですが、「絶体延命」ライブツアーのときに一曲目に使われる事が多くあったので、すごくオープニング感が強いです。

学芸会

 学芸会で少年Dという役で学芸会を破壊する曲。後半にかけて少年Dが暴れていく様が良き。

この世界では僕は少年D 名前も待たない少年D
台詞はひとつ「おやすみなさい」そう僕がいなくても始まる舞台の端っこに立った少年D
誰一人彼など見ちゃいない でも僕にとってVIP
そう僕がいないと始まんないんだよ 僕がいなくても始まる世界 
でも僕がいないと始まんないんだよ 僕の世界は

アウトロの終わり方も最高にかっこいい。

おしゃかしゃま

人生観が語られる哲学的な曲で、「偶然生き延びている」がテーマに見受けます。タイトル通り歌詞には、「神様」などの歌詞が多々登場。人の存在に対して問う歌詞がとても良いです。

人はいつだって全て好き勝手 なんとかって言った連鎖の 
上に立ったって なおもてっぺんが あるんでって言い張んだよ

ならば どうすればいい? どこに向かえばいい 
いてもいなくなっても いけないのならば どこに
おしゃかしゃま 曲中より

この曲は普段RADWIMPSを聴かない層からも評価されていて、嬉しい。

結びに

 ラブソング以外から、野田洋次郎氏の人生観が少しでも覗けたでしょうか。彼の感性はとても面白い。

 実を言うと、自分自身が、こてこてのラブソングがとても苦手な人間です。ストレートすぎる、愚直なラブソングは苦手。Love foreverとかそういった言葉を使う歌詞がとても苦手です。

 RADWIMPSの曲が聴けたのは、その愛を表現する歌詞が「度外視レベル」であったからです。

 仮にRADWIMPSの歌詞が、「私らズッ友」「大好きすきすき」みたいな描写だったら、聴けてなかったかもしれません。そういったものの遥か先を描写した歌詞で、「行き過ぎてるから好き」となりました。野田洋次郎の書く歌詞はやりすぎです。行き過ぎ愛情表現。けど、そこがいい。

 それに加えて、「楽曲のバラエティの豊かさ」「演奏の上手さ」「面白さ」から、彼らにはまり、青春時代を過ごしました。聴いていくうちに、RADWIMPSのラブソング以外にも見られる曲の面白さや、野田洋次郎氏の人生観を共有したく、これを書きました。

「RADWIMPSは、愛を歌いすぎてるから苦手だ」と感じている方がいれば、少しでも印象が変われば幸いです。野田洋次郎ほどぶっとんだ愛を唄う人なかなかいませんよ。

それではまた。