知らない人だらけの呑み会に勢いだけで行った話【90%初対面】




 勢いって素晴らしい(はず) 

 先日、ある集まりでの新年会がありました。

 40人近くいる呑み会で、数年ぶりの再会で久々に会う人達が多く、軽い同窓会のようなものでした。

 友人から何故か誘いを受け、半分冗談で誘ったのでしょうが、僕は二つ返事で「行く行く」と即答。迷いなく答えました。
だって冗談だと思ったので。

 新年会ということで久々にみんなに会いたいなと。久々にみんなに会う… 「久々?」いやいや、ほとんどが初対面です。さて、どうなるのか…

集合

 居酒屋に移動と集金のため、わかりやすい駅周辺で集合。集合時間に僕登場。

ここで僕は、鼻血を出しながら行くわけです。
 「知らない人だらけの所に行く」というだけでさえやらかしてるのに、ここでさっそくやらかす。

 電車の時間が若干ギリギリになってしまったため、軽くジョギングしながら駅に向かいました。

 そのせいか、集合場所に付く頃に、タラーっとあの鼻血特有の感覚に襲われました。
 この時はこう願っています。
「鼻血にみせかけた鼻水でありますように」

 しかし現実は非情。

「鼻血だこれ紛れもねえ」

 鼻周りが赤い人が急に来るわけですよ。知らない人が。知らない人が鼻血出しながら来るもんで、そりゃ周りの反応はこうですよ。

「え、大丈夫!?どうしたの?(そもそも誰コレ?)」

「とりあえずコンビニでティッシュか何か…(誰..?)」

「え、誰?(大丈夫?)」

心の声が漏れて、発言が逆転するそんな状況。

 若干心折れそうになりましたが、こんな所でくじけていては、呑み会本番で耐えられるわけがないので、コンビニでウェットティッシュを買い、応急処置で存命。

 集金を済ませ、さぁ居酒屋へ移動です。

居酒屋到着

 ◯◯OBOG会 と立て札がしており、メンバーは当時の事を話しながら大盛り上がり。

 ぞろぞろと入店。

 久々の再会でみなさん羽目を外して大盛り上がり。飲む前から大盛況御礼でございます。

「オーひさしぶり!!」

 そんな声が四方八方から流れてきます。

無論、僕は誰もわかりません。

 ノリで「おーひさしぶりぃ!」を知らない顔にぶちかまそうかと考えましたが、

 『まだその時ではない..』と平静を取り戻し、まずは席に座ります。ここは誘ってくれた友人の隣が安定です。 安定というか、そこ以外にどう見積もっても僕の場所はないです。ギリギリ存在が許される席がそこでした。

呑み会スタート

 大人しく端っこのほうに座り、しっぽりと飲んでいました。僕はお酒が飲めないのでウーロン茶。真ん中座ってもすることないですしね。

 まずはこの呑み会の空気がどんなもんなのか観察することが大事。

 真後ろのグループが既にほぼ出来上がっており、開幕から謎のコールをしたりと、凄まじい音量でした。

120デジベル(聴覚に異常をきたすレベル)程出ていましたが、

「あそこには混ざるにはまだはやい」と自分にセーブをかけ、まずは目の前のしっぽりグループと会話を広げます。

勢いで混ざる機会を伺っております。

 最初は「友人の友人繋がり」で、段々ゆっくりと顔見知りを増やそうとしていました。オーソドックスな交友関係の広げ方。

 そうして20分程ゆっくりと話しているうちに、変化は起きました。

真後ろの120デジベルグループへのいざない

 途中で、僕のほうを指差して、

「サミーがいるサミーがいる!!」

と後ろのほうから聞こえます。

 そう【騒音レベル電車の下】のあのグループです。当たり前ですが、僕はサミーでもなければ、その人達の知り合いなわけがないです。初対面です。

 サミーはそのグループの大学時代の後輩の子らしく、僕その人が似てるとのことでした。

 そこで、

「ここしかない」

 と切込みを入れて、勢いでそのグループに混ざります。

もう一度言いますが、僕はこの時点でもウーロン茶しか飲んでおらず完全シラフです。

混ざる

 120デシベルに混ざりました。

 このあたりから僕もテンションは急上昇していたので、「そろそろいいだろう」とふっきれて、

「ひさしぶりー!!」と言いながら混ざりました。「久しぶりー!」と返してくれました。
なにこれあったかい。

二言目には

「いや、誰www」

となっていました。そりゃそうだ。

 僕も「あなた方誰??」って感じでしたからね。

「サミーだよ!!」

 そう返してました。誰なんだよサミーって結局。

 最初はそのグループを恐れていましたが、
【呑み会で大声だせるやつは大体いいやつ】という謎の持論の元、行ってみたら本当にいい人たちでした。

 頭のおかしいコールや飲ませ方は、体育会のそれに近しいものでしたが、無理に呑ませるとかそういうのはなく、カオスなりにも平和な空気でした。
(ちなみに、彼らはめちゃくちゃなノリと勢いですが、学力は洒落にならないほど高いので、決して馬鹿ではないのです)

 勢いだけで話しているように聞こえて、話してみるとまともに会話が出来る人ばっかりで(失礼な言い方ですが)、良識と倫理観を備えながら、馬鹿をしている感じでした。話していて楽しい人達です。

楽しくなってくる(シラフ)

 途中から他の人も絡んできてくれました。となりのグループから飛んできて、肩を組まれ「久しぶりー!」と言われました。さてどうなるか。

「いや、え、だれ!?」 

  もちろんこれです。再会を喜ばしく来たと思ったら、初対面ですからね。そりゃそうなるわと。

「このくだり今日何回するかな」と読んでいる方も不安になりそうですね。ずっとしますよこれ。

 僕がなぜこの場にいるか、などの説明をいかにテンポよくするかで、交流をひたすら広げていきました。

 幸い、肩を組んできてくれたその人は、僕が一方的に知っている人だったので、事の顛末を説明し、仲良くなりました。

 後半真面目に仕事の話をしたりと、呑み会ってすごいなとシンプルに思った次第です。お酒万歳。シラフ。

馬鹿できて賢いは最強すぎる

 実はこの飲み会の先週まで、僕は40度近くでる高熱に襲われており、参加できるか微妙でした。

 しかし、それなりに余裕をもって治ったので参加し、その事を呑み会の場で話しました。そうすると、医者が呼ばれました。

「??」となったかと思いますが、大学の特色上、実際に医者やら看護師が結構いる集まりでして、僕はガチの医者による心臓マッサージを受けました。僕は元気です。

「ナースコールナースコール!!」

と120デシベル達が叫び、そこに看護師が登場し、さらに心臓マッサージを受けました(二回目)
 ちなみに、このナース、心臓マッサージなのに思いっきりお腹を押し込んできてめちゃくちゃ痛かったです。どこ押してるんだ。

 このあたりで、「この呑み会やばい」の文字列が脳裏に浮かんでいましたが、「こういうノリも楽しいのでオールオッケー〜」と気楽に行きました。

心臓マッサージを受けた後は

「おれふっか〜つ!」

と大声で立ち上がりましたが、ここはなぜかめちゃくちゃスルーされました。普通に滑りました。僕は元気です。
 
 この日、分かったことは、医者とナースは呑み会では最高にアホです。大好きです。ナースコールしたらすぐ来てくれます。

 あるタイミングで、またナースコールをしたのですが、その時はメガネを奪い取られ、鍋の中に突っ込まれました。

「なんで?」

 「初対面ですることじゃねえ」と思いながらも、周りが無反応だったので、これが日常茶飯事なんだなぁと思いました。感覚が麻痺していくのを肌で感じていました。

 呑み会が終わったタイミングで聞きましたが、メガネの件は、普通に引いてたらしいです。(特にメガネをかけていた層から) あかんやないかい。

2次会にまで行く

 こんな楽しい宴会が一次会でお開きになるわけもなく、当然のことながら二次会が決行されます。次の日が仕事だったり終電だったりと、多少人数は減りましたが、半数以上は残っており、まだまだ盛り上がっております。

 このあたりで、そろそろ立場を自重して、帰るのが正解だったのかもしれませんが、僕は帰りません。

二次会にも行きます。
 さすがに多少躊躇はしましたが、一次会でそれなりに顔見知りが増えて、空気を多少なりとも理解し始めたところだったので、もうちょい居ようと思いました。

 何度もいいますがシラフです。ウーロン茶しか飲んでません。
「シラフでよくこの空気に付いてこれるな」と何度も言われましたが、アドレナリンさえあれば人生どうにでもなります。脳内麻薬ヒャッハー。

2次会も初対面ばっかり

 いくら一次会で多少知り合いが増えたといっても、そんなものは氷山の一角。まだほとんど知りません。

 また、2次会というのは往々にして、その疲れからか1次会より多少テンションがみな下がっており、二次会の現場に到着した時は、多少の気まずさを感じました。

「またこいつかよ誰だよ…」という視線がめちゃくちゃ痛かった。

 さらには、席取りをミスし、完全に知り合いのいないほうに座りました。

 とりあえず挨拶をして、例のごとく「誰?」から始まるトークの合図。

「よくきたなまじですごい」と褒められたり、音楽の話やら、共通の知り合いの話などをし、わりと悪くない雰囲気に持っていけました。

 僕がそう思ってるだけかもしれませんが、そうだったを願うのみです。別にコミュニケーション得意なわけじゃないんです勘弁してつかぁさい。

 そんなこんなで、二次会ではとりあえず、【完全に知らない人を無くす】ということに成功し、楽しい時間を過ごせませした。最初はどうなることになるやらと不安でしたが、本当に楽しかった。

 お酒の場って凄い。シラフでも楽しい。

締めのラーメンはどうするの?

 定番の呑み会終わりの締めのご飯。僕は短時間でご飯がそんなに食べれる人間ではないので、ラーメンはきついなぁと考えていました。

 しかも、さすがに知らない人ばかりで、ラーメンまでお邪魔してしまうのは気が引ける。

ということで、参加しました。

 「ここで帰ったら何も変わらねぇ!」と謎の使命感で職務を全うしました。なんの責務だこれは。
 締めのラーメンは普段は断っていたのですが、この日食べるラーメンは格別に美味しく、ぺろりと完食できてしまいました。楽しいと食も進む。

終わりに

 最後は友人宅にみんなで乗り込んで、軽く話をして、バイバイしました。ここまで楽しいとは思わなかった。
 色々な人とも話せたし、僕が一方的に知っているだけだった人とも知り合いになれて、とても嬉しかったです。

 誘ってくれた友人と、暖かく迎えてくれた方々に感謝感激雨あられでございます。誘ってくれた友人も、実は不安だったそうなのですが、馴染んでてよかったと言ってくれました。傍からみたら、なんとかなっていたみたいです。

何度も、
「だれ?」
「よく来たな」
「だれ?」
「知らんのに来るとかおもろ」

 となったか数え切れませんが、それを話のネタにして、なんとか事なきを得れたのでよかったです。

 心折れずに最後まで参加できて楽しかった。また集まりがあるそうで、また参加していいらしいです。まさかの許可もらえました。なんて嬉しい。

 みなさんも勢いでなにかに参加してみては如何でしょうか? 案外なんとかなって、想像以上に楽しいかもしれませんよ。

 それでは。